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ショート動画運用の事例から学ぶ|目的・期間・担当範囲・成果指標

ショート動画運用代行の事例を見るときは、再生数やフォロワー数の大きさだけで判断してはいけません。何を目的に、どの期間、どこまでを代行会社が担当し、どの指標が動いたかを同じ順番で確認する必要があります。

本記事では、Albitが公開している5つの事例を、目的・期間・担当範囲・成果指標で読み解きます。5件のうち4件は公開ページでも固有名を伏せています。残る1件は現在の公開ページに企業名がありますが、本記事では事例同士を同じ粒度で比較するため「大手スポーツ用品ブランド」と表記します。掲載数値は特定条件下の過去実績で、同様の成果を保証するものではありません。

この記事の目次
  1. 先に結論|事例は4項目を同じ列で読む
  2. 5つのショート動画運用事例・早見表
  3. 事例1|世界的キャラクターIPを約1年半で4万人から40万人超へ
  4. 事例2|海外発アニメIPの国内公式SNSを10万フォロワーへ
  5. 事例3|大手賃貸住宅サービスで約4か月3,000万回超
  6. 事例4|大手スポーツ用品ブランドは月3本で1万フォロワー
  7. 事例5|自治体観光アカウントは9か月で1万人超増
  8. 目的別に成果指標を選ぶ
  9. 事例の再現性を確かめる10の質問
  10. 90日で何を確かめるか
  11. 事例を自社へ置き換えるシート
  12. よくある質問
  13. 自社に近い事例と検証計画を相談する
目次

先に結論|事例は4項目を同じ列で読む

事例を自社の判断材料にするには、次の4項目をそろえます。加えて、開始時点と指標の定義が公開されているかを確認すると、数字の比較可能性を判断しやすくなります。

  1. 目的:認知、ファン化、採用、来店、販売など
  2. 期間:開始から成果計測までの長さ
  3. 担当範囲:戦略、企画、撮影、編集、投稿、分析、広告
  4. 成果指標:再生、フォロワー、プロフィール行動、問い合わせ、販売など

POINT 自社に近い事例は、「成果数値が最大の事例」ではありません。目的、媒体、投稿本数、利用できる素材、出演体制、計測期間が近い事例です。

5つのショート動画運用事例・早見表

事例主な目的公開された期間・投入条件主な担当範囲公開された成果
世界的キャラクターIP新規ファン獲得、既存ファン再活性化約1年半既存素材の切り抜き、トレンド活用、継続企画フォロワー4万人→40万人超、約10倍
海外発アニメIP国内認知、イベント・商品を支えるファン基盤期間非公開公式SNS立ち上げ、企画、ローカライズ、運用総フォロワー10万人、総再生2,000万回超
大手賃貸住宅サービス新しい生活ワードの認知、サービス想起再生は約4か月、フォロワーは約6か月連続ショートドラマの企画・運用3,000万回超、4万フォロワー超
大手スポーツ用品ブランド競技認知、商品理解月3本、全期間非公開チャレンジ、学び、商品訴求の3企画軸1万フォロワー、新商品発売時の初速向上を担当者が確認
自治体観光アカウント観光集客、公式発信の改善9か月ペルソナ設計、UGC型企画、投稿表現の改善1万人超増、平均インプレッション2倍超

公開情報にない広告費、正確な全投稿本数、媒体別の内訳、成果への寄与率は推測していません。

数字の強さは「起点・終点・期間・定義」で確かめる

同じ「1万フォロワー」でも、開始時点と期間がなければ増加速度は比較できません。5事例の公開情報を、測定条件のそろい方で見ると次の違いがあります。

事例起点終点・変化期間読み取れる範囲
世界的キャラクターIP4万人40万人超約1年半起点・終点・期間を一組で比較できる
海外発アニメIP非公開総フォロワー10万人、総再生2,000万回超非公開累計規模は分かるが、増加速度は比較できない
大手賃貸住宅サービス開始時点の数値は非公開3,000万回超、4万フォロワー超約4か月・約6か月到達までの期間は分かるが、起点との差は不明
大手スポーツ用品ブランド非公開1万フォロワー、新商品発売時の初速向上全期間非公開投稿頻度は分かるが、増加速度や販売寄与は算定できない
自治体観光アカウント運用前を基準1万人超増、平均インプレッション2倍超9か月増加量と前後比を期間付きで読める

この表で「非公開」とした項目は、効果がなかったという意味ではありません。公開情報だけでは比較できないため、候補会社へ同じ質問をする項目です。

事例1|世界的キャラクターIPを約1年半で4万人から40万人超へ

目的

長年知られているキャラクターIPで、新規ファンの増加が鈍化していた状態から、既存ファンだけに閉じず、新しい世代との接点を増やすことが目的でした。

期間と担当範囲

運用期間は約1年半です。既存映像をSNSで初見の視聴者にも楽しめる短尺へ再編集し、流行音源や投稿フォーマットを世界観に合わせて採用しました。反応の良い切り口を残しながら新企画を追加し、継続運用しました。

成果指標

公開事例では、フォロワーが約4万人から40万人超へ成長し、約10倍になったことを掲載しています。SNS上の反響がネットニュースへ波及したことも確認されています。

この事例から学べること

既存素材が多いIPでは、新しく撮影することだけが運用の選択肢ではありません。素材のどの場面を、誰に、どんな現在の文脈で見せ直すかが企画になります。

一方で、著名IPの素材量や既存認知は一般企業と同じではありません。比較する際は「1年半」という期間、開始時点の4万人、利用できた素材、権利確認の体制まで含めてください。

事例確認のコツ 「40万人」という終点だけでなく、「4万人から開始」「約1年半」「既存素材を再編集」という起点・期間・投入条件をセットで見ます。

事例2|海外発アニメIPの国内公式SNSを10万フォロワーへ

目的

国内での認知が少ない状態から、イベントと商品展開を支えるファン基盤を作ることが目的でした。

担当範囲

公式SNSの立ち上げから運用までを支援し、海外向け素材をそのまま転用せず、国内のSNS文化に合う見せ方へローカライズしました。告知だけに偏らず、切り抜き、キャラクター紹介、トレンド企画を組み合わせています。

成果指標

公開事例では、総フォロワー10万人、総再生2,000万回超を掲載しています。

この事例から学べること

イベント告知や商品情報だけでは、フォローを続ける理由が弱くなります。純粋に楽しめる投稿と告知投稿の比率を設計し、ファン接点を蓄積する考え方が重要です。

事例3|大手賃貸住宅サービスで約4か月3,000万回超

目的

若年層へ新しい生活ワードを広め、一人暮らしを考える場面でサービスを思い出してもらうことが目的でした。単発広告では定着しにくい言葉を、物語の中で理解してもらう課題がありました。

期間と担当範囲

家族の掛け合いを軸に、一人暮らしの実現までを追う連続ショートドラマを設計しました。次の展開が気になる構成にし、生活者の会話へブランドメッセージを組み込みました。

成果指標

公開事例では、約4か月で総再生3,000万回超、運用開始から約6か月で4万フォロワー超を掲載しています。

この事例から学べること

認知させたい言葉を毎回説明するのではなく、視聴を続けたくなる物語の中で反復する方法があります。ただし、再生数と実際のサービス利用は別指標です。自社で応用するなら、ブランド検索、プロフィール行動、サイト遷移も同時に設計します。

事例4|大手スポーツ用品ブランドは月3本で1万フォロワー

目的

競技そのものの認知拡大と、既存プレイヤーの商品理解を、限られた投稿本数で両立することが目的でした。

期間と担当範囲

月3本の投稿に、それぞれ「楽しむ」「学ぶ」「商品を知る」という役割を持たせました。チャレンジ企画、技術ノウハウ、利用場面からの自然な商品訴求を使い分けています。全運用期間は公開されていません。

成果指標

公開事例では、フォロワー1万人突破と、新商品発売時の初速向上を担当者が確認したことを掲載しています。販売促進の具体的な集計値は公開されていません。

この事例から学べること

投稿数を増やせない場合でも、各投稿の役割を分けると、認知向け企画だけに偏ることを防げます。「月3本」という投入量を含めて評価できる点が重要です。

事例5|自治体観光アカウントは9か月で1万人超増

目的

公式情報の信頼性を保ちながら、旅行者が見たくなり、保存・共有したくなる発信へ変えることが目的でした。

期間と担当範囲

発信者の年齢、関心、旅の目的、言葉遣いまでペルソナを設定し、施設情報の羅列から体験中心のUGC型コンテンツへ転換しました。

成果指標

公開事例では、9か月でフォロワー1万人超増、平均インプレッションは運用前の2倍超と掲載しています。

この事例から学べること

公式アカウントでも、情報量を増やすだけでなく、誰の視点で紹介するかを統一できます。運用前との比較値があるため、絶対数だけでなく改善幅を読める事例です。

目的別に成果指標を選ぶ

5事例は、目的が違うため成果指標も異なります。

目的先に見る指標次に接続する指標確認したい事業行動
認知リーチ、再生、視聴維持ブランド検索、プロフィール閲覧指名検索、サイト訪問
ファン化継続視聴、保存、コメントフォロー、再訪イベント、商品への反応
商品理解保存、質問コメント商品ページ遷移問い合わせ、購入
採用職場・社員企画の視聴採用ページ遷移説明会、応募
来店・観光保存、共有、地名反応経路・施設ページ遷移予約、来店、来訪

同じ動画でも、プラットフォームによって指標の定義や取得画面が異なります。KPIを詳しく設計する場合は、ショート動画運用のKPI設計を参照してください。

POINT 再生数は成果の入口になり得ますが、すべての目的の最終指標ではありません。企画の反応、プロフィール行動、事業行動を階層でつないでください。

事例の再現性を確かめる10の質問

代行会社へ事例を聞くときは、次を確認します。

  • [ ] 事例の最優先目的は何だったか
  • [ ] 開始時点のアカウント規模はどれくらいか
  • [ ] 成果を計測した期間はいつからいつまでか
  • [ ] 月間投稿本数と総投稿本数はいくつか
  • [ ] 既存素材、社員出演、キャストのどれを使ったか
  • [ ] 戦略、企画、撮影、編集、投稿、分析を誰が担当したか
  • [ ] オーガニックと広告を分けて計測したか
  • [ ] 成果指標の定義と集計範囲は何か
  • [ ] 途中で何を変更し、何を残したか
  • [ ] 自社と異なる条件、再現しにくい条件は何か

この質問に答えられる事例ほど、自社の見積もりと検証計画へ転用しやすくなります。

90日で何を確かめるか

成果が出る時期を一律に約束することはできません。Albitでは、12週間を市場平均や保証ではなく、検証を進める社内作業例として整理しています。

時期主な作業判断すること
準備目的、KPI、計測、承認フロー何を成果と呼ぶか
1〜4週複数企画を投稿し基準値を取るどの型に反応があるか
5〜8週冒頭、尺、出演、テーマなど一変数を比較何が差を生んだか
9〜12週良い型を再検証し事業導線を見る再現性と次期投資

詳しくはTikTok運用の成果は何か月で出る?をご覧ください。12週間で特定の成果が出ると保証するものではありません。

事例を自社へ置き換えるシート

項目自社で記入する内容
最優先目的
主媒体
開始時点フォロワー、平均再生、サイト行動など
利用できる資産既存動画、社員出演、商品、店舗、専門知識
月間本数
社内担当情報提供、出演、法務確認、コメント対応
外注範囲戦略、企画、撮影、編集、投稿、分析、広告
先行指標
事業指標
最初の見直し日

目的そのものを整理する場合は、ショート動画マーケティング戦略も参考になります。発注候補を比べる場合はショート動画運用代行会社12社の比較、予算条件をそろえる場合はショート動画運用代行の費用相場をご覧ください。

よくある質問

どのくらいの期間で成果が出ますか?

一律には決まりません。本記事の公開事例には、約4か月、約6か月、9か月、約1年半などの期間がありますが、目的、開始時点、素材、投稿本数が異なります。最初は基準値を取り、途中の改善と事業行動への接続を確認してください。

再生数が多い事例を選べばよいですか?

再生数だけではなく、自社の目的に合う指標を見ます。採用なら応募導線、販売なら商品ページや購入、観光なら保存・施設ページ・来訪など、次の行動を確認します。

同業種の事例がない会社は候補から外すべきですか?

必ずしも外す必要はありません。業種の近さに加え、目的、商材の検討期間、出演体制、素材、承認フローが近いかを確認します。公開できない事例がある場合は、匿名・数値非開示で説明できる範囲を質問してください。

事例の成果は自社でも再現できますか?

保証はできません。開始時点、ブランド認知、企画、媒体環境、予算、期間で結果が変わります。成果値ではなく、仮説、実行量、改善方法を自社条件へ置き換えて検証します。

自社に近い事例と検証計画を相談する

ショート動画運用の事例は、数字の大きさを眺めるだけでなく、目的・期間・担当範囲・成果指標を自社条件へ置き換えると、発注判断に使えるようになります。

Albitのほかの公開事例はWorks一覧で確認できます。相談時には、業種だけでなく、達成したい目的、利用できる素材、社内体制をお伝えください。

ショート動画運用代行の支援範囲・進め方を見る。自社条件に近い事例を確認したい場合は、問い合わせフォームからご相談ください。

この記事の執筆者

加藤 翔太

加藤 翔太 Shota Kato

Albit株式会社 代表取締役 / CEO

早稲田大学卒業後、株式会社キーエンスにてコンサルティング営業に従事し、データドリブンな営業手法を実践。2021年にマーケティング支援企業を共同創業しSNS運用戦略を主導した後、2025年1月にAlbit株式会社を設立。大手音楽レーベル、大手アニメーション企業、大手賃貸住宅サービス、大手スポーツ用品ブランドなどの縦型動画SNSマーケティングを支援し、運用約4ヶ月で総再生3,000万回超、約1年半でフォロワー10倍(4万→40万人超)などの成果を率いてきた。統計・データ解析の知見を軸にした、再現性のあるバイラルマーケティング設計が専門。

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