本文へ移動
Knowledges

ナレッジ

ショート動画の台本の作り方|撮影が進む構成テンプレートと記入例

ショート動画の台本は、セリフだけを書く文書ではありません。誰のどんな問いへ答えるか、何を見せるか、何を画面に残すか、投稿後に何を確かめるかを一枚でそろえる撮影・編集・検証の設計書です。先に目的と仮説を決め、フック、本編、CTAへ落とし込みます。

台本がないまま撮影すると、話が長くなり、必要な画を撮り忘れ、編集時に情報を削れなくなります。本記事では、企業担当者が使える5手順と4列の記入例、撮影仕様・権利・UIの確認項目を紹介します。

POINT

台本の目的は、話す言葉を完璧に固定することではありません。撮影チームと確認者が「何を伝える動画か」を同じ状態で判断できるようにすることです。

この記事の目次
  1. ショート動画台本の基本構成
  2. 台本を作る5つの手順
  3. 4列台本テンプレート
  4. 台本に撮影仕様・UI・権利条件を残す
  5. 目的別に使える構成の型
  6. 撮影前の台本チェックリスト
  7. よくある質問
  8. まとめ:台本は撮影と編集の共通設計書
目次

ショート動画台本の基本構成

台本は次の4ブロックで考えます。

ブロック役割確認すること
冒頭対象者と問いを示す誰向けか、本題が分かるか
結論最も伝えたい答え前置きより先に答えているか
根拠・具体例納得できる情報を示す抽象論で終わっていないか
CTA次の一歩を示す行動が一つに絞られているか

TikTokは、視聴時間を含むユーザーインタラクションやコンテンツ情報など、複数の要因を推薦に使うと説明しています。ただし、「冒頭は必ず何秒」「この構成なら伸びる」という保証はありません(TikTok公式:How TikTok recommends content)。自社投稿の反応を比較しながら調整します。

TikTokの広告向けCreative Codesは、構成をhook / body / closeと説明しています。本記事の「冒頭・結論・根拠・CTA」は、制作チームが判断しやすいように細分化した型です。広告向けガイドをオーガニック投稿の成果保証として転用せず、目的に合わせて順番や長さを変えてください。

台本を作る5つの手順

誰のどんな問いへ答えるか決める

最初に、次の一文を書きます。

「[状況]にいる[対象者]が、[問い]を判断できる動画」

「企業向けの商品紹介」では広すぎます。「初めて外注を検討するSNS担当者が、見積もりで確認する項目を判断できる動画」まで絞ると、必要な情報が見えます。

結論を一文にする

動画を見終えた人に覚えてほしいことを一文にします。二つ以上ある場合は動画を分けます。

根拠か具体例を一つ選ぶ

結論を支える理由、比較、実演、手順のうち、最も伝わるものを一つ選びます。情報を網羅するより、視聴者が判断できる具体性を優先します。

映像とテロップを対応させる

セリフをそのまま全文テロップにするのではなく、結論、数字、固有名詞、手順など、聞き逃すと理解しにくい部分を画面に残します。映像で説明できる部分は、言葉を減らします。

CTAを一つにする

保存、コメント、プロフィール閲覧、関連記事、問い合わせなどから、その動画に合う行動を一つ選びます。認知向けの動画で、いきなり大きな契約判断を求めないようにします。

4列台本テンプレート

以下は架空の動画制作担当者を想定した記入例です。仮説を残すことで、投稿後にどの部分を見直すか判断できます。

場面目的・仮説セリフ・音声映像・画面テキスト
冒頭見積比較中の担当者が自分の課題だと判断する「ショート動画の見積もり、総額だけで比べていませんか?」見積書を2枚並べる/「総額だけで決めない」
結論比較軸を一文で渡す「企画、撮影、修正、投稿後分析の範囲をそろえて比べます」4項目を順に表示
具体例追加費用の見落としを防ぐ「撮影費が同じでも、出演者手配や修正回数が別料金の場合があります」該当欄へ印を付ける
CTA次の判断材料へ誘導する「比較項目は解説記事にまとめています」記事タイトルとプロフィール案内

テンプレートには必要に応じて次の列も追加します。

  • 想定尺
  • 撮影場所
  • 出演者
  • 必要な小道具・商品
  • 使用するBGM・効果音
  • 権利確認
  • UIとセーフゾーン確認
  • 投稿後に確認する指標
  • 確認担当者

台本作成のコツ

文章をきれいに書きすぎず、声に出して読んでください。読み上げにくい文は、撮影でも不自然になりやすいため、短い話し言葉へ直します。

台本に撮影仕様・UI・権利条件を残す

セリフが完成しても、重要な文字がUIに隠れたり、音源条件を公開直前に確認したりすると手戻りが増えます。台本または絵コンテに次を記録します。

  • 納品先ごとの画面比率と解像度
  • ロゴ、商品名、字幕、CTAを置く位置
  • キャプションや追加パーツを含めたUI確認方法
  • 音源、画像、出演者、撮影場所の利用条件
  • 広告転用・他媒体転用・二次編集の範囲
  • 実機またはプレビューで確認する担当者

TikTokの広告向けCreative Codesは9:16の縦型、720p以上、TikTok UIのための余白を挙げています。2026年6月更新のIn-Feed Ads仕様では、セーフゾーンが画面比率、キャプション長、追加フォーマットで変わるため、対応ファイルとプレビューでの確認を案内しています。広告向けの数値を通常投稿の必須条件とはせず、広告転用する台本では納品条件として明記してください。

音源は2026年7月更新のCommercial Music Library利用手順を確認します。TikTok公式は選択したCommercial Soundsをorganic / paid contentで利用できると説明していますが、地域、用途、契約条件は公開前に再確認してください。

目的別に使える構成の型

結論先出し型

問いに対する答えを最初に示し、その理由と例を説明します。よくある質問や注意点の解説に向いています。

手順型

完成状態を見せてから、工程を順番に示します。撮影、編集、商品使用、業務紹介などに使えます。

比較型

二つ以上の選択肢を同じ基準で比べ、向いている条件を示します。一方を根拠なく否定せず、判断軸を渡す構成にします。

ビフォー・アフター型

変更前、変更点、変更後の順に見せます。効果を示すときは、撮影条件や対象が異なるものを因果関係として扱わないよう注意します。

舞台裏型

完成品だけでなく、準備、判断、失敗防止の工夫を見せます。企業の仕事や文化を具体的に伝えたいときに使えます。

企画自体が決まっていない場合は、ショート動画の企画ネタ10選から型を選びましょう。撮影後の編集工程はショート動画編集のコツ、投稿後の検証はショート動画のKPIと効果測定で確認できます。

撮影前の台本チェックリスト

  • 対象者と問いが一つに絞られている
  • 冒頭から本題に入っている
  • 結論を一文で言える
  • セリフ、映像、テロップが同じ内容を示している
  • 重要な文字とロゴがUIに隠れない位置にある
  • 必要な商品、場所、出演者が書かれている
  • 固有名詞、数値、商品情報を確認した
  • BGM、画像、引用素材の権利を確認した
  • CTAが一つに絞られている
  • 声に出して読み、不要な文を削った
  • 確認者と修正期限が決まっている

依頼前の目的や納品範囲まで整理する場合は、ショート動画制作の要件定義も参照してください。

よくある質問

台本は一字一句決めるべきですか?

法務確認が必要な説明や固有名詞は正確に決めます。一方、出演者の自然な話し方を生かしたい場合は、結論と必須事項を固定し、表現には余白を残す方法もあります。

ショート動画の台本は何文字が適切ですか?

固定の文字数では決められません。話す速度、映像で説明する量、媒体、目的によって変わります。実際に読み、想定尺へ収まるか確認してください。

AIで作った台本をそのまま使えますか?

叩き台には使えますが、そのまま公開せず、商品情報、数値、権利、ブランド表現を人が確認してください。一般論や架空の事例を自社が説明できる具体情報へ置き換え、映像・テロップ・CTA・確認指標まで埋めてから撮影へ渡します。

まとめ:台本は撮影と編集の共通設計書

ショート動画の台本は、次の順で作ります。

  • 対象者と問いを決める
  • 結論を一文にする
  • 根拠か具体例を選ぶ
  • セリフ・映像・テロップを対応させる
  • CTAと確認項目を決める

台本が整うと、撮影の抜け漏れと編集時の迷いを減らせます。企画、台本、撮影、投稿、改善の支援範囲はショート動画運用代行サービスで確認できます。自社の体制に合わせた相談はお問い合わせフォームからご連絡ください。

この記事の執筆者

加藤 翔太

加藤 翔太 Shota Kato

Albit株式会社 代表取締役 / CEO

早稲田大学卒業後、株式会社キーエンスにてコンサルティング営業に従事し、データドリブンな営業手法を実践。2021年にマーケティング支援企業を共同創業しSNS運用戦略を主導した後、2025年1月にAlbit株式会社を設立。大手音楽レーベル、大手アニメーション企業、大手賃貸住宅サービス、大手スポーツ用品ブランドなどの縦型動画SNSマーケティングを支援し、運用約4ヶ月で総再生3,000万回超、約1年半でフォロワー10倍(4万→40万人超)などの成果を率いてきた。統計・データ解析の知見を軸にした、再現性のあるバイラルマーケティング設計が専門。

noteで記事を読む

Contactお問い合わせ