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AIアバター動画を企業SNSで使う方法|制作工程とリスク管理

AIアバター動画は、説明やFAQ、多言語版、社内教育など、同じ情報を更新しながら届ける用途に向きます。企業で使うときは、本人同意、台本の事実確認、サービスへの入力条件、TikTok・YouTubeのAI表示、公開後の停止手順までを制作前に決めます。

POINT AIラベルは視聴者への説明です。本人の顔や声を使う許可、素材の著作権、広告利用の許可を代替しません。

この記事の目次
  1. 向く用途と慎重に扱う用途を分ける
  2. 先に「誰の何を、どこまで使うか」を合意する
  3. 制作工程を8段階に分ける
  4. 台本は事実・表現・更新期限を分けて確認する
  5. TikTokはリアルなAIGCを表示し、禁止対象を分ける
  6. YouTubeはAI use申告と似姿の許可を別に扱う
  7. 公開前に4つの記録をそろえる
  8. 品質は制作本数だけで測らない
  9. よくある質問
  10. AIアバターの制作責任を運用へつなげる
目次

向く用途と慎重に扱う用途を分ける

向きやすい用途慎重に判断する用途
定型FAQ、操作説明謝罪、危機対応
多言語版、字幕版本人の体験談に見える発言
社内教育、更新案内医療・金融・法務など高リスクな助言
商品の基本説明実在人物による推薦・保証に見える広告
担当者が変わっても維持する案内緊急ニュースや災害の再現

更新頻度が高く、事実と台本を管理しやすい説明はAIアバターと相性があります。謝罪や本人の経験が信頼の中心になる発信は、実写の本人や責任者による説明が適する場合があります。

先に「誰の何を、どこまで使うか」を合意する

本人の写真や録音を持っていることと、AIアバター化の許可があることは別です。次の条件を合意書と素材台帳へ記録します。

  • 対象となる顔、声、氏名、肩書き
  • 生成する目的と台本のテーマ
  • TikTok、YouTube、Instagram、Web、広告などの媒体
  • 利用地域、言語、期間
  • 台本変更、翻訳、声色・表情の変更
  • モデル学習、再生成、テンプレート化の可否
  • 社外の制作会社やAIサービスへの提供
  • 契約終了後の公開、削除、モデル・素材の扱い
  • 緊急停止を依頼できる人と連絡先

外部サービスへ顔や声をアップロードする前に、保存期間、学習利用、削除方法、アクセス権、再委託先も確認してください。権利確認の基本は企業SNS動画の著作権チェックで整理しています。

制作工程を8段階に分ける

  1. 用途、視聴者、AIアバターを使う理由を決める
  2. 本人同意、素材権利、サービス条件を確認する
  3. 出典と更新期限を付けて台本を作る
  4. 承認済みの顔・声・背景だけで生成する
  5. 発音、口形、字幕、固有名詞、表情を確認する
  6. 媒体ごとのAI表示と説明文を設定する
  7. 承認者、生成条件、公開URLを台帳へ保存する
  8. 公開後の反応、誤解、申立てを監視し、必要なら停止する

生成を速くする前に、台本を変えられる人、本人確認をする人、公開ボタンを押す人を分けます。公開直前の担当者が、同意範囲や出典を一から探す運用は避けてください。

台本は事実・表現・更新期限を分けて確認する

AIアバターは滑らかに話すため、未確認の文章も確かな発言に見えます。価格、日付、比較、推奨、固有名詞は台本段階で出典を確認し、いつ見直すかを決めます。

確認層見る内容
事実数字、名称、日付、仕様、出典
表現本人が言ってよい内容か、誇張や誤認がないか
音声読み方、アクセント、数字・単位、固有名詞
映像口形、表情、背景、ロゴ、字幕との一致
媒体AI表示、広告表示、説明文、対象地域
運用公開期限、更新期限、削除・差し替え手順

確認のコツ 映像全体を続けて見る前に、台本だけ、音声だけ、字幕だけを順に確認します。見た目の自然さに引っ張られず、誤読や数字の違いを見つけやすくなります。

TikTokはリアルなAIGCを表示し、禁止対象を分ける

TikTokのAI-generated content案内は、リアルな画像・音声・動画を含むAIGCにラベルを求めています。投稿時の設定だけでなく、説明文や動画内の文脈でAI利用を伝える方法も案内しています。

一方、ラベルを付けても許されない内容があります。未成年者の似姿や、成人の私的人物の無許可の似姿、実在の公人を特定の虚偽・商業的推薦の文脈で見せる内容などです。AIアバター制作では、ラベル設定の前に「この人物を、この台本で使えるか」を確認します。

YouTubeはAI use申告と似姿の許可を別に扱う

YouTubeのGenAI content disclosureは、現実的で意味のある改変・生成をしたコンテンツについて、アップロード時に「AI use」を申告するよう求めています。YouTube側がAIラベルを自動で付ける場合もあります。

YouTubeのlikeness claimsでは、AI生成・改変コンテンツ内の顔や声について、本人または権限を持つ代理人が申立てを行えます。AI利用を表示していても、本人の似姿を使う許可にはなりません。明示的な許可を受け、その対象と期間を記録します。

YouTubeはlikeness detectionも提供していますが、現時点では登録した成人クリエイターの顔を対象とする試験的な機能です。検出結果だけに頼らず、公開URLの監視と申立て窓口を運用に含めます。

公開前に4つの記録をそろえる

  • 本人同意:対象となる顔・声・台本・媒体・期間
  • 素材台帳:入力した画像・音声・背景・ロゴの出所
  • 生成記録:利用サービス、生成日、プロジェクトID、担当者
  • 公開記録:最終承認版、AI表示、広告表示、公開URL、停止担当者

サービス画面のスクリーンショットだけではなく、契約書や同意書、最終動画のファイル、公開設定を同じ案件フォルダで追跡できるようにします。差し替え時は、古い版が残る媒体も確認してください。

品質は制作本数だけで測らない

制作時間や本数に加え、修正率、誤読、視聴継続、質問、否定的反応、問い合わせ、更新コストを見ます。実写より速いかだけでなく、理解を助けたか、本人やブランドへの誤解を生んでいないかを評価します。

公開後に誤認や無許可利用の指摘が来た場合は、該当動画と広告配信を止め、台帳から同意範囲と公開先を確認します。修正だけで済むのか、削除や再同意が必要かを責任者が判断します。

よくある質問

AIアバター動画には必ずAIラベルが必要ですか?

媒体と表現内容で異なります。TikTokはリアルな画像・音声・動画を含むAIGCにラベルを求めます。YouTubeは、現実的で意味のある改変・生成をしたGenAIコンテンツにAI useの申告を求めます。投稿時点の公式画面とガイドを確認してください。

本人の許可があれば何を話させてもよいですか?

許可の対象次第です。顔や声の利用許可と、台本、広告、翻訳、再編集、利用期間は分けて合意します。本人の許可があっても、虚偽の表示、第三者の権利、各媒体の禁止事項は別に確認します。

AIラベルを付ければ無断利用の問題はなくなりますか?

なくなりません。YouTubeは、AI利用の表示が本人の似姿を使う許可の代わりにはならないと明記しています。TikTokにも、ラベルを付けても禁止される人物・文脈があります。表示と利用許可を別のチェック項目にしてください。

AIアバターの制作責任を運用へつなげる

AIアバター動画は、生成ツールの選定だけで完了しません。用途、同意、台本、生成、品質確認、AI表示、承認、公開後の停止・差し替えまでを一つの工程にします。企業SNSでのAI動画制作と運用体制を整理したい方は、Albitへお問い合わせください。

この記事の執筆者

加藤 翔太

加藤 翔太 Shota Kato

Albit株式会社 代表取締役 / CEO

早稲田大学卒業後、株式会社キーエンスにてコンサルティング営業に従事し、データドリブンな営業手法を実践。2021年にマーケティング支援企業を共同創業しSNS運用戦略を主導した後、2025年1月にAlbit株式会社を設立。大手音楽レーベル、大手アニメーション企業、大手賃貸住宅サービス、大手スポーツ用品ブランドなどの縦型動画SNSマーケティングを支援し、運用約4ヶ月で総再生3,000万回超、約1年半でフォロワー10倍(4万→40万人超)などの成果を率いてきた。統計・データ解析の知見を軸にした、再現性のあるバイラルマーケティング設計が専門。

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